全日本実業団アーチェリー大会 県内初開催

2015年の「紀の国わかやま国体」でアーチェリー競技の会場となった日高川町南山スポーツ公園陸上競技場で15、16日、和歌山県内で初めて「第71回全日本実業団アーチェーリー大会」が開かれる。21年の東京五輪で男子団体銅メダルを獲得した武藤弘樹選手(トヨタ自動車)、河田悠希選手(エディオン)、個人でも銅メダルの功績を上げた古川高晴選手(近畿大学)の3選手がそれぞれのチームで競い合う他、17日には3選手による体験会も開かれる。

同大会は毎年、全日本実業団アーチェリー連盟が主催し、全国各地で開かれている。同連盟の副会長で県アーチェリー協会の副会長、和田好史さん(64)が誘致し、県での初開催が実現した。

3人一組の団体戦では男女混合の計15チーム、個人戦では男女別のリカーブ部門で22人、男女混合のコンパウンド部門で11人が競う。

開催地の同町からも岩尾亘選手と朝木倫選手(ともにフラットフィールドオペレーションズ)が出場。14年世界室内アーチェリー選手権大会で銀メダル獲得の岸塚(旧姓中村)美樹選手、22年ワールドカップ・パリ大会で金メダルに輝いた安久詩乃選手ら、世界トップレベルの選手が数多く出場する。

また、南山アーチェリークラブ(同町体育協会アーチェリー部)主催の体験会「アーチェリークリニック」が17日午前9時から、同競技場で開かれる。初心者は軽量の弓を使って引き方などを体験でき、すでにアーチェリーをしている中級の人は、トップアスリートから射形や射ち方などのアドバイスをもらえる。

大会、体験会ともに自由に観覧ができ、国際舞台で活躍する選手らの卓越した技術や競技を間近に見られる。和田さんは「オリンピックのメダリストたちがそれぞれのチームに分かれて競い合う試合を間近に見られる貴重な機会ですので、ぜひ観覧しに来てください」と呼びかけ、「東京オリンピックの盛り上がりが、ここ和歌山で再び感じられれば」と期待している。

体験会への参加は要予約。参加費1000円。対象は小学5年生から一般。定員80人。南山スポーツ公園若者センターに電話(℡0738・23・9009)で申し込むこと。締め切りは14日。

問い合わせなどは県アーチェリー協会事務局の清水さんにメール

 

昨年の同大会で射つ古川選手㊥(和田さん提供)

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧