市高が3点差を逆転 ミスで失点も終盤に地力

第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は4日目の14日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で2回戦2試合が行われた。第2試合では、市和歌山が紀北工業に4―3で勝利。終盤に3点差を逆転し、3回戦にこまを進めた。第1試合では和工が那賀を3―0で下した。

4日目・第2試合

紀北工業 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3
市和歌山 0 0 0 0 0 3 1 0 × 4

〔紀〕清水、中松、松本―山際〔市〕栗谷、小野―麹家▽二塁打=藤井(市)

市和歌山は2回表、失策と左安で1死一、二塁とされると、生地の打球を熊本が失策。紀北工業に先制を許した。なおも1死一、三塁の場面で、栗谷が一塁へのけん制を悪送球し、三塁走者が生還。続く藤原には右適時打を浴び、この回一挙3点を奪われた。その後は両校ともに好機を生かせずに無得点で進行。

6回裏に市和歌山は、大江の左安と二つの四球で無死満塁の好機をつくると、藤井に2点右適時打が飛び出した。続く小野は遊飛に倒れるも、1死二、三塁から主将・熊本の遊ゴロの間に同点。さらに7回には、先頭の田嶋が左安で出塁し、栗谷の犠打と投手の暴投で1死三塁とすると、4番・麹家に中前適時打が飛び出して勝ち越しに成功した。

その後は両校無得点で試合終了。5回途中から登板した市和歌山の小野は、4回2/3を被安打2、無失点に抑える力投で、チームに流れを引き寄せた。

市和歌山の半田真一監督は、「初戦は難しいとは言え、エラーが多かった」と振り返り、「小野はしっかりと空気を変えて粘ってくれた。3回戦以降に向けて、守備をつくり直す」と話した。

5回以降を無失点に抑えた小野莞都投手は、「追い付いてくれると信じて投げた。リードを守ると決めていた」といい、7回に逆転となる適時打を放った麹家桜介選手は、「意地でも塁に出たいとバットを振った」と話した。

7回に決勝打となる中前適時打を放った麹家選手

7回に決勝打となる中前適時打を放った麹家選手

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