街や人に関心寄せ続け 有志の夜回り14年目

夜の街を見回りながらごみを拾う、有志による夜回り活動が14日、和歌山市中心部の繁華街周辺で行われた。活動は、青少年の立ち直りや自立を支援する県BBS連盟(高垣晴夫会長)が呼びかけて2010年にスタートし、ことしで14年目になる。

メンバーは毎月第2・第4金曜日の夜9時にぶらくり丁に集合し、新内(あろち)やJR和歌山駅周辺を巡回。夜の街の様子を確認しながら、遅くまで外出している若者らにさり気なく声を掛けるなどしている。

夏場の7月は特に人の動きが活発になることから、清掃を兼ねて実施。コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行後、夜の繁華街の人出が増え、それに合わせてごみも多くなってきているという。

この日は約20人が参加。先端で物をつかむことができるハンドキャッチャーを使い、たばこの吸い殻、捨てられたマスクなどを拾いながら歩いた。このうち、JR和歌山駅前の階段周辺は多くの若者でにぎわう中、植え込みには空き缶や菓子のパッケージなどが散乱。協力しながら集め、見違えるほど美しくなった。

活動に関わって6年目という同市の椿原圭子さんは「ボランティア精神あふれる皆さんと活動するうち、街の様子や周りの人のことに関心を向けられるようになったと思います。ここでいろんな人とつながることができ、世界が広がりました」と笑顔で話していた。

 

駅前に捨てられたごみを拾うメンバー

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