ユースエールに小池組 県内建設業で初認定
若者の採用・育成に積極的に取り組み、雇用管理状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定企業」に、㈱小池組(和歌山市六番丁、小池康之代表取締役)が県内建設業者で初めて選ばれ、19日に認定通知書の交付式が行われた。
ユースエールの認定には、若者対象の正社員の求人申し込みや募集を行っていること、直近3事業年度の新卒者など正社員として就職した人の離職率が20%以下、前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下、人材育成方針を策定しているなどの要件がある。
認定企業は、ハローワークなどでの企業情報の重点的なPR、認定企業限定の就職面接会への参加、自社の商品・広告などへの認定マークの使用、公共調達での加点評価などのメリットがある。
交付式は小池組本社で行われ、松浦直行和歌山労働局長が小池代表取締役に認定通知書と認定マークの額を手渡した。
小池代表取締役は、建設業界は休みが少ない、残業が多いなどのイメージを持たれやすい中、社員の満足度、仕事の達成感を高めようと、労働時間の短縮や効率化に努力してきたことを紹介。「品質を下げずに労働時間を短縮するのは難しいことだが、社員皆で頑張って実現できた。建設業界は苛酷な労働環境ではないことを知ってもらい、若い人に入ってもらいたい」と期待を寄せた。
松浦局長は「県内企業の模範として、より一層、若年層の雇用促進に取り組まれることを期待している」と話した。
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