半生の冊子寄贈に感謝状 和市が島正博さんに

公益財団法人島財団が、創立者の島正博さん(㈱島精機製作所名誉会長)の挑戦の半生を紹介した冊子『島正博ものがたり』を県内の小学4年生に寄贈したことに対し、和歌山市からの感謝状贈呈式が18日、市役所で行われた。

同冊子は、家族への「愛」とやる「氣(き)」で自ら仕事を「創造」する「愛・氣・創造」を胸に、同社を創業し、無縫製横編み機「ホールガーメント」など数々の発明を世に送り出し、世界的メーカーへと育て上げた島さんの、困難を乗り越える知恵や工夫にあふれた人生が記されている。同市には2750人分が寄贈された。

感謝状贈呈式には島さんと同財団の大江嘉幸理事長が出席し、島さんは、同冊子にも描かれた和歌山大空襲の経験や、自宅の焼け跡に自ら設計した家を建て、家族を支えるために畑を開墾したことなどを語った。

島さんに感謝状を手渡した尾花正啓市長は「和歌山市、日本の宝である子どもたちに愛・氣・創造を教えてもらえる物語であり、寄贈は本当にありがたい。読んだ子どもたちはいろいろなことを感じてくれると思う」と話した。

 

感謝状を手にする島さん㊥と大江理事長㊨、尾花市長

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