高校生活の本音聞く 貴志中で「先輩」が講座

中学生が進路の疑問や不安を先輩の高校生に直接聞く「センパイリレー講座」が1日、和歌山市梅原の貴志中学校で開かれ、同校の卒業生18人が在校生の質問に答えた。

同中育友会が主催。2019年に始め、今回で5回目となる。在校生の他、育友会や教職員、保護者ら約80人が参加した。

11校(開智、近大付属和歌山、和歌山信愛、向陽、桐蔭、星林、市立和歌山、和歌山北、和歌山商業、和歌山工業、大阪スクールオブミュージック高等専修学校)の生徒が「受験勉強でしておいて良かったこと」、「お薦めの参考書や勉強方法」、「受験勉強が嫌になったとき、どうやってモチベーションを上げた?」など具体的な質問に答え、在校生は真剣な表情で話に聞き入った。

いつどのタイミングで志望校を決めたのかという問いに対し、大阪スクールオブミュージック高等専修学校に通う吉良梓さん(17)は、「普通高校への進学を考えていたが、K-POPアイドルを目指し、ダンスを真剣にやりたいと、中学3年の冬に決めた」と話した。現在はモデルに目標を変え、プロの講師に学び、楽しい高校生活を送っているという。「やりたいこと、目指すものがはっきり決まっているなら専門の学校という選択肢もある」と後輩たちにエールを送った。

いつから本格的な受験勉強を始めたかについては、3年生の2学期という声が多い中、桐蔭高校の平井捷麿さん(15)は「3年の9月、10月までダラダラしていたが、11月ぐらいから熱を入れ始めた」と答えた。

質問は通学、行事、部活動など高校生活にも及んだ。

育友会の林俊宏会長は「先輩の話が進学先を決めるひとつのきっかけになってほしい」と話した。 講座の後は個別に質問できるフリートークの時間も設定された。

来年受験を控えている坂下満琉さん(14)は「知らなかった高校の話を先輩から直接聞けて勉強になった」と笑顔だった。

中学生の質問に答える高校生

中学生の質問に答える高校生