篠崎さん全国入選 中学生水の作文コンクール

国土交通省などが主催する「第45回全日本中学生水の作文コンクール」の結果が決まった。和歌山県審査の優秀賞に選ばれた篠崎唯奈さん(開智1年)、林津久巳さん(向陽2年)、山本越己さん(開智1年)の3人は全国審査に進み、篠崎さんが入選した。4日、県庁で表彰式が行われた。

生命を育み、人間の生活や産業などに必要不可欠な水資源の貴重さや有限性、水環境の重要性について理解と関心を高めることを目的とするコンクール。今回は県内8校から553編の応募があり、県審査では優秀賞3人と入選5人、佳作10人が選ばれた。

篠崎さんの作品は、農作業をしているおじいさんが熱中症になっているのではと気になり、ペットボトルの水を手渡して感謝された夏休みの体験を通し、水の大切さを実感したことをつづった。林さんは、家の近くの池で兄が大きなブラックバスを釣った出来事などから、水があらゆる命を支えていることに気付いたことを、山本さんは、近所の川での清掃や生物調査などを通して、水環境についての考察をまとめた。

いずれも、自身の身近な経験から、生態系や社会に広く関わってくる水の重要性を訴える内容となっている。

表彰式では、赤坂武彦県地域振興監が優秀賞の3人をたたえ、賞状と記念品を手渡した。

県審査の入選、佳作は次の皆さん。

【入選】植田涼南(和歌山信愛2年)▽太田早紀(向陽2年)▽小原朱加里(開智1年)▽西美夢(田辺3年)▽村田安咲実(向陽2年)

【佳作】岩橋由奈(向陽2年)▽岩間幸多(田辺3年)▽上野和也(開智1年)▽笠原來夏(同)▽綛村優空(田辺2年)▽恋田千遙(和歌山信愛2年)▽鈴木愛乃(田辺3年)▽藤田朋也(開智1年)▽山下穂乃(同)▽山本七夢(向陽2年)

賞状を手にする(前列左2人目から)篠崎さん、林さん、山本さん

賞状を手にする(前列左2人目から)篠崎さん、林さん、山本さん