最低賃金40円引き上げへ 過去最大幅の答申

和歌山地方最低賃金審議会(廣谷行敏会長)は7日、県内の最低賃金(時給)を40円引き上げ929円とするよう、松浦直行和歌山労働局長に答申した。引き上げ幅、引き上げ後の額ともに昨年度に続いて過去最高となる。

県内の最低賃金は2019年度まで7年連続で10円以上引き上げられ、20年度は新型コロナウイルスによる経済への深刻な影響を考慮し、1円増にとどまったが、21年度は28円、22年度は30円の大幅増としていた。

本年度は、中央最低賃金審議会が7月28日に41円の引き上げを答申し、全国平均で初めて1000円を超える1002円となる見通しで、和歌山地方審も中央審の判断に沿った答申とした。

新たな最低賃金は、異議申し立てなどがなければ10月から適用される。

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