相互理解深めたい 済南市へ派遣の留学生決意

和歌山市と友好都市提携を結んでいる中国・済南市に9月から留学する2人が18日、市役所の尾花正啓市長を訪問し、出発前の意気込みを報告した。

留学は、中国・済南市政府が中国語や中国文化の学習コース(非学位)を通じて、市民の相互理解を深めるため、友好都市からの参加者を授業料免除で受け入れる制度「済南市友好都市奨学金プログラム」によるもの。2019年に2人を派遣して以降、中止やオンライン開催となっていた。

ことし6月に公募し選考した結果、和田唯緒(いお)さん(23)、君家沙耶加さん(32)に決定した。期間は9月から来年6月まで。

ことし大学を卒業した和田さんは、大学で中国語を学び面白いと感じて応募。

中国に行くのは初めてだが「語学をしっかり勉強し、日本人に対してのイメージや考えを聞きたい」と意欲を見せた。

君家さんは中学生の頃に上海に留学し、上海交通大学を卒業。日本に帰国し、関西空港などで働いていた。

留学では語学の復習を中心に文化なども学ぶ予定だという。「中国の友人で和歌山のことを知っている人は少ない。でも案内すると良かったと言ってくれる。中国の人にもっと和歌山に来てもらえるよう、魅力を伝えたい」と話した。

尾花市長に意気込みを話す和田さん㊧と君家さん

尾花市長に意気込みを話す和田さん㊧と君家さん