豚熱の影響続き低水準 22年度の県鳥獣被害

2022年度に和歌山県内で発生した野生鳥獣による農作物の被害額は2億6099万9000円で、前年度より64万3000円(0・2%)の微減となり、1998年度以降で2番目に低い水準だったことが県のまとめで分かった。豚熱の流行によるイノシシの生息数減少の影響が、前年度から継続しているとみられる。

被害額を加害鳥獣別に見ると、イノシシが9314万9000円(前年度比137万8000円増、構成比35・7%)で最も多く、シカ5393万7000円(同116万6000円減、20・7%)、サル4187万4000円(同206万円減、16・0%)、アライグマ2882万2000円(同414万9000円増、11・0%)と続いている。

農作物別では、果樹の被害額が79%と大半を占め、野菜が11%、水稲が5%となっている。

本紙エリア市町の被害額は次の通り。

【和歌山市】イノシシ439万5000円▽アライグマ351万7000円

【海南市】イノシシ895万円▽シカ6万1000円▽アライグマ66万円

【紀の川市】イノシシ1266万3000円▽シカ198万5000円▽アライグマ397万6000円

【岩出市】イノシシ41万円▽アライグマ24万9000円

【紀美野町】イノシシ220万3000円▽シカ222万9000円▽アライグマ25万6000円

 

箱わなで捕獲されたイノシシ

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