のんきが長寿の秘訣 神出市長が高齢者を訪問

敬老の日(18日)を前に、和歌山県海南市の神出政巳市長は1日、100歳以上の高齢者のもとを訪れ、長寿を祝った。

同市によると、2024年3月末日で100歳以上になる市内在住者は76人(男性6人、女性70人)で、このうち20人(男性1人、女性19人)を訪問。阪井の医療法人同仁会、阪井カルフール・ド・ルポ総合ケアステーション「ラヴィ」では、谷端清一さん(99)、新家まきみさん(100)、辻伸子さん(101)と対面し、地域の話などで歓談した。

谷端さんは学生時代、陸上の短距離選手だったといい、100㍍11秒8という記録を持っているという。

また、長年養蜂に携わったと話し「ナタネの花が多かった北海道に3年ほどいた。だけどマッカーサーが砂糖を普及させてハチミツの価格が下がってしまった」と、当時を笑顔で振り返った。

今は、「毎日おいしい食事が楽しみ」だといい、特にマグロの刺し身が好物。「夏は高校野球を見ていた。真剣な姿がいいね。新聞でトーナメント表に線を入れていくのが忙しかった」とにっこり。

長寿の秘訣(ひけつ)は「クヨクヨせんこと。のんきにおれば、こうやって市長が訪問してくれる」と言い、神出市長は「来年も来るから元気でいてくださいね」と声をかけた。

同施設の入居者は37人、平均年齢は94歳。辻貴子施設長は「対面でのイベントが再開され、気持ちの面でも皆さんが明るくなってきました。良い刺激を受けて笑顔で過ごしてもらい、長生きしてほしい」と話した。

神出市長㊧と歓談する谷端さん(左から2人目)、辻さん(同3人目)、新家さん

神出市長㊧と歓談する谷端さん(左から2人目)、辻さん(同3人目)、新家さん

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧