地域活性化へ 名手上の将来を考える会が発足
和歌山県紀の川市名手上を「Uターンで戻ってきてもらうまち」にしようと、地域の住民らが結束して、名手上の将来を考える会(小西廣治会長)が昨年10月に発足した。ことし8月には同地域の大将軍神社で竹灯篭祭りを開催。同会は今後、さらに幅広く地域を盛り上げていく。
同会は地域の40~60代の住民が結束して立ち上がった。現在は70代も含めた17人程度が所属し、過疎化が進むまちの、復興の先駆けになることを目指している。
8月の竹灯篭祭りは、新型コロナの影響で外出の機会が減少した中で、地元の人たちが集う機会をつくろうと開催。約70軒の集落から、帰省した家族なども含めた200人以上が参加した。竹灯篭には、名手上の耕作放棄地に伸びている竹を使用し、大将軍神社に700個以上を並べた。
地元の女性らの大正琴グループ、名手上こでまりサークルの演奏や、名手上をテーマに作られた歌のミニライブ、子ども向けのビンゴ大会なども行われ、祭りは盛況だった。地域の住民からは、「(祭りを)してくれてありがとう」などの声が多く聞かれたという。
中山英樹副会長は、「まちの住民が受け入れてくれ、感謝されてうれしかった。まちの何かが動き出すきっかけになって、もっと大きな力を生んで盛り上げていきたい」と話している。
来年以降は、地域間がつながればとの思いから、他地域と、祭りで使用する火のリレーなども計画。同会は農業からも地域の活性化を目指し、農業法人を運営する中山さんは、地域名産のキウイを使ったセミドライフルーツ、amabosiの開発にも力を入れている。
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