誰もができるニュースポーツ フライング∞

障害のあるなしに関係なく楽しい交流の場を広げたいと、NPO法人「みんなで’はーとtoわん」(北山尋唯理事長)は24日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で和歌山生まれのニュースポーツ「フライング∞(エイト)」の体験交流会を開催。40人が熱い戦いを繰り広げた。

同団体は北山理事長(55)が25歳で脳の病気「脳静脈瘤奇形」になり、地域の人に助けられたことから「和歌山市で地域交流の輪を広げたい」と2006年に設立。「笑って過ごせるように、毎日をお手伝い」をモットーに、同市で高齢者や障害者の居場所づくりなどを行っている。3年前に誰でも楽しめるスポーツを考案しようと話し合い、かわらけ投げをヒントにフライング∞を考案した。

円盤を点数が書かれたマットに向かって投げ、合計得点を競う。マットは1~5点に色分けし、子どもや障害のある人は3㍍、大人は5㍍離れた所から投げる。軽い円盤は着地後滑ったり、転がったりするのでドキドキしながら見守る面白さがあるという。

この日、初参加という女性(83)は「思った所に飛ばなかったけど楽しい」と笑顔でプレー。優勝した田中幸子さん(73)は「スポーツが好き。初めて参加してみたら優勝してびっくり。うれしい」とにっこり。北山理事長と共に普及活動に取り組む、森礼子県議は「地域のコミュニケーションは防災力にもつながる。フライング∞を通じて人と話し、笑うことで健康になってほしい。多くの人に知ってもらえるよう情報発信していきたい」と話していた。

真剣な表情でプレーする参加者

真剣な表情でプレーする参加者

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