和歌山城を背に 和歌山文協「名月に舞う」

月をめでながら舞や踊りを披露する「名月に舞う」が9月30日、和歌山市七番丁の和歌山城ホール5階屋上庭園芝生エリアで開かれ、大勢が秋の夜長に伝統芸能の魅力を堪能した。

和歌山文化協会(森本光子会長)実行委員会が主催。ことしで26回目を迎える恒例の催しで、小学生3人を含め、同協会邦楽舞踊部の13人が出演。闇夜に浮かび上がる和歌山城を背に、優美な舞や踊りを披露した。

この日は「中秋の名月」翌日の「十六夜(いざよい)月」。開会のあいさつで、森本会長は「しばらくの間、喧騒(けんそう)から離れて、癒やしの時間にしていただければ」と呼びかけた。

仕舞「西王母」「巴」、能舞「猩々」の他、日本舞踊では大和楽「城」、上方唄「浪花の四季」、道成寺の安珍清姫伝説を基にした長唄「白拍子」などが月にささげられ、訪れた人は、しなやかで美しい動きや、力強く凛々しい踊りに見入った。

1週間前に中国から和歌山に来たという和歌山大学の留学生、商文創さん(24)は「古い日本語は難しかったけど、ゆっくりとした踊りを見て、物語を感じた。とてもいい体験ができました」と笑顔だった。

城を背に風雅な日本舞踊を披露

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