県にふるさと納税 移住促進事業で津田工業

紀の川市に工場を持つ津田工業㈱(埼玉県滑川町、津田健代表取締役)が和歌山県に企業版ふるさと納税で200万円を寄付し、3日に県庁知事室で感謝状の贈呈式が行われた。

同社は合成樹脂・ガラス・軟資材への表面加工全般を手掛け、国内外の化粧品メーカーの容器、カーオーディオ部品などを扱っている。

1966年の設立で、2018年には県の誘致により、関西圏で唯一の製造拠点である紀の川工場を紀の川市北勢田に建設。翌年に稼働している。

今回の企業版ふるさと納税は「ポストコロナ時代の若者就職支援による県内定着・移住促進事業」に対するもの。

感謝状贈呈式には同社から津田代表取締役、内田貴之紀の川工場長の2人が出席。津田代表取締役が寄付目録を、岸本周平知事が感謝状をそれぞれ手渡した。

岸本知事は、同社が県内の高校新卒者らを積極的に採用していることなどをたたえ、「頂いた寄付は有効に使わせていただく」と感謝。

津田代表取締役は、関西進出の候補地選びで、ロケーションや交通の便、土地の値段など紀の川市が優れていたと振り返り、「ここしかないと思い、決めた。最初は人が来てくれるか心配だったが、毎年応募してくれている」と述べ、今後も地域貢献に努めていく思いを伝えた。

 

贈呈式に出席した(左から)内田工場長、岸本知事、津田代表取締役

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