広瀬小が創立150周年 11月11日に記念式典

和歌山市広瀬中ノ丁の市立広瀬小学校は、ことし創立150周年を迎えた。同校同窓会、PTA、地域の各種団体、学校が一体となり記念事業実行委員会を結成。11月11日に同校の体育館で記念式典を行い、卒業生の岸本周平知事による記念講演もある。

同校は1873年(明治6)に、前身となる広瀬小学校、工街(くまち)小学校がそれぞれ元町奉行丁に開校。86年に三木小学校を含めた3校が合併して広瀬小学校ができた。

1945年(昭和20)第2次世界大戦による和歌山大空襲で全焼。しばらく近くの芦原小学校や、岡公園の階段で授業をしたという。48年に現在地に新しく校舎が建築され、現在の広瀬小学校の形が出来上がった。

現在は全学年が各1学級で全校児童163人。昔も今も地域と学校が密接な関係を築き、さまざまな行事で交流を深めている。

同校では100周年から10年おきに記念式典を行ってきた。140周年では同校出身の元プロ野球選手、正田耕三さんが講演した。

150周年は節目を盛大に行いたいと、活躍している卒業生として岸本知事に講演を依頼し、快諾を得た。当日は「失敗してもええんやで」をテーマに講演する。

また同校卒業生の芸人「すみたに兄弟」による漫才、バルーンリリースなども行う予定。風船に児童が書いた将来の夢と、カスミソウの種を付けた風船を飛ばす。

永原三士校長は「先輩方の努力と地域の温かい支援があって150年を迎えられた。皆さんに感謝しながら良い式典となるよう頑張りたい」と話している。

実行委員長でPTA会長の上野山友紀さんは、夫、祖父、曽祖父が広瀬小学校の出身。「保護者として子どもを通わせていてすごく安心できる。地域の皆さんと一緒に記念すべき日を祝いたい」と話している。

同委員会は卒業生と地域の人に、記念事業実施と、校内の遊具新調など学習環境の改善、教育活動、児童支援充実のため、募金への協力を呼び掛けている。

寄付金の納付方法は、銀行口座に振り込む(手数料は実行委員会が負担)か、小学校まで持参。振込先は(紀陽銀行橋向支店 普通預金 口座番号752931 広瀬150周年実行委員会)。問い合わせは同実行委員会(℡080・4239・0671)。締め切りは10月31日。振り込みをした人には返礼品を贈呈するため、実行委員会へ連絡を。

 

校門前に掲げられている150周年記念の横断幕と永原校長

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