教育支援でべナンへ 海外協力隊の脇田さん

独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として、和歌山市の脇田祐輔さん(24)が11月から2年間、西アフリカのベナン共和国に派遣される。派遣を前に脇田さんは尾花正啓市長、岸本周平知事を訪問し、現地での活動の意気込みを話した。

脇田さんは大学、大学院でICT(情報通信技術)の教育への活用などを研究し、大学院修了を機に海外協力隊への参加を決めた。

ベナンでは小学校教育に従事し、算数や体育の指導支援、運動会の企画などに取り組む予定。同国は初等教育が無償化され、就学率が高い一方、中等教育の進学率が低いなどの課題があるという。

大学時代、脇田さんはテニス部のOBがブータンへの派遣経験者だったことから海外協力隊に関心を持ち、「こういう道があるんだ」と、自身の研究内容を海外で役立てたいとの思いを抱いた。ベナンの隣国ブルキナファソの留学生と親しかった縁から、民族、文化などの共通点が多くあるベナンへの派遣を希望した。

2日、脇田さんはJICAスタッフらと共に和歌山市役所を訪問。尾花市長は「本当に大きな決断をされた。体に気を付けて、現地での経験を和歌山市に持って帰ってきてほしい」と述べ、激励品を贈った。

脇田さんは「ベナンの子どもたちとのふれあいも、文化、宗教、服装などに接することも楽しみ。わくわくと不安の両方があるが、遠く離れた場所で自分がどれだけできるか挑戦したい」と話した。

3日には県庁を訪問し、岸本知事から激励を受けた。

 

笑顔で派遣前の思いを語る脇田さん㊨

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