VR体験や消火器講座 中之島で防災イベント

和歌山市の中之島まちつくり会は8日、防災イベントをJR紀和駅前公園で開き、「VR防災体験車」による地震や火災の疑似体験、消火器の使い方講座、防災グッズの展示などを通して、地域住民らが災害に備える意識を高めた。

中之島地区では昨年、市と住民らが参加し、まちづくりに関するワークショップを開催。終了後も継続的に地区の盛り上げに取り組んでいこうと、住民有志による中之島まちつくり会を立ち上げた。

メンバーが取り組みたいイベントなどを提案し、賛同する人が集まって実行する「この指止まれ」のスタイルで、今回の防災イベントが初開催。開始時間には約50人が会場に集まり、その後も随時、住民らが訪れた。

市消防局の協力で、会場にはバーチャル・リアリティー(VR)によって火災・地震・津波の3種類の災害現場をリアルに疑似体験できる「VR防災体験車」が登場。体験した参加者は「話を聞いて防災の勉強をするよりも分かりやすい」、「地震をこんなにリアルに体験できるなんて、本当にいい車だと思う。参加して良かった」などと感想を話した。

消火器の講座では、市消防局職員の指導で、参加者が水の入った消火器を的に向けて噴射し、使い方を学んだ。

非常用のトイレなどの防災グッズ、長期保存ができる非常食の展示もあり、カフェコーナーでは、参加者がコーヒーを飲みながら親睦を深めていた。

同会事務局の里﨑祐子さんは「まちつくり会は、地区外に住んでいる人も含め、中之島を盛り上げたい人が参加できる集まりになっている。イベントなどを通して人と人がつながれば、まちおこしになる。今後もいろんなことをしていきたい」と話していた。

 

水消火器を噴射する参加者ら

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧