ふるさとはいつも心に 杉さん和歌浦へ

和歌山の新たなご当地ソング「花のふるさと」を発表した杉良太郎さんは15日、演歌・歌謡曲の祭典に先立ち、作品の舞台である和歌の浦を訪れ、CDジャケットに描かれた不老橋で報道陣の取材に応じた。訪問を知って駆け付けた旧知のファンと和やかに交流する場面もあった。杉さんとの主なやり取りは次の通り。

 ――作品作りでイメージした風景などはあったか。
和歌の浦の歌の神様に導かれてきた感じがする。これだけ認知されている歴史的に有名な場所が、みんなが口ずさむ歌になっていないことが残念だった。今回できて良かった。

 ――和歌山との縁が長く続いている理由は。
各都道府県に知り合いがいるけれど、長く続いているところは、そうない。知っていた人が亡くなり、切れてしまうこともあるが、和歌山は層が厚い。

 ――地方創生の目的で始めた祭典、和歌山では2回目の開催となる。
地方創生は言葉が独り歩きするが、誰かがリーダーシップをとってやらないと形にならない。形にしていかなきゃいけないなと思う。ふるさとというのは心のどこかにあって、都会に出て行こうと何をしようと、シャケのように生まれたところへ帰ってくるんじゃないか。そんな気がする。

 ――初めて和歌山の人たちの前で歌う思いは。
和歌山のみんなが合言葉みたいに歌ってくれるといいなと思う。元気よく歌っていただいたらいいし、自分もそうしようと思う。

 ――改めて歌に込めた思いを。
歌手活動はほぼ60年になるが、これだけ難しかったのは初めて。詞は5、6回書き直し、曲も6回くらい書き直してもらった。アレンジも4回ぐらいやり変えた。ミキシングも気に入らなくて、5回くらい変えた。こんなことは初めて。これ以上できないというくらいやった。

 ――この歌がどのように県民に親しまれてほしいか。
(和歌山から出た人も含めて)ふるさとを思い出すきっかけになってほしい。「あなたが住んでいた場所は、あなたが思っているよりも、みんなが思っているよりも素晴らしいところなんですよ」、そういうことを考え直してほしいという気持ちで作った。

不老橋を訪れた杉さん

不老橋を訪れた杉さん

 

旧知のファンと再会した杉さん

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