23年前の思い出開封 広瀬小150周年で

創立150周年を迎えた和歌山市広瀬中ノ丁の市立広瀬小学校で、2000年に地域の人たちが埋めたタイムカプセルの掘り起こしが行われた。約20人が見守る中、掘り出されたのは、当時のPTAや公民館、交通安全母の会など各種団体の名簿や寄せ書きなど。自分の名前を見つけて、23年前を思い出し、昔話に花を咲かせていた。

2000年に児童らが運動場にタイムカプセルを埋めたのを見て「自分たちもやりたい」と行ったもので、創立150周年の年に開けようと決めていた。

ステンレスのボックスに入れてふたをし、コンクリートで覆われ埋められたタイムカプセル。ドリルで穴を開け、掘り起こすこと約2時間。中を開けると水浸しになっていたが、名簿や寄せ書きの文字ははっきりと読み取ることができた。

当時PTAの役員をしていたという大槻太津子さん(67)は「埋めた時『23年後は自転車に乗って学校まで来れるかな』と話したことを思い出す。今も元気でその仲間との付き合いが続いていることを幸せに思う」と懐かしそうに寄せ書きを見つめていた。

11月5日には、創立150周年記念イベントとして、2000年と2013年の創立140周年を記念して児童らが埋めたタイムカプセルを掘り起こす。同校創立150周年タイムカプセル開封実行委員会では「当時の小学生が集まり一緒に開封しませんか」と呼び掛けている。

対象は2000年3月にタイムカプセルを埋設した小学生(1987年4月2日~93年4月1日生まれ)、13年10月に埋設をした小学生(2001年4月2日生まれ~07年4月1日生まれ)。午前9時から運動場でセレモニーと掘り起こし、10時から開封を行う。

本人が取りに来られない場合は、家族、友人などの受け取りも可能。当日参加できない場合は、広瀬小学校で受け取ることができる。締め切りは来年1月末。身分証を持参すること。詳細はこちらで確認を。

懐かしそうに見つめる地域の人ら

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