物価高対策など 和歌山商議所が市に要望
和歌山市の2024年度予算編成を前に、和歌山商工会議所(竹田純久会頭)は17日、市政に関する要望書を尾花正啓市長に提出した。竹田会頭はじめ同商議所の産業別13部会、女性会の代表らが市役所を訪れ、意見交換も行われた。
要望書では、全部会共通の項目として、物価高騰に伴うコスト負担増やコロナ後の社会経済環境の激変に見舞われている中小事業者に対し、利益を確保できる実効性の高い支援策を要望した。
また、同商工会議所庁舎(同市西汀丁)について、建て替えの早期実現に向けた支援を求めた。
同庁舎は1969年の竣工で老朽化が進み、耐震診断の結果、震度6以上で崩壊の危険がある。耐震化には莫大な費用を要すること、再開発には隣接ビルの理解が得られず断念したこと、庁舎の土地は市所有で、商工会議所単独での検討には限界があることなどから、庁舎建設検討会を設けるなど、市の支援、協力を要請した。
各部会の要望では、中学校制服の見直しに伴う繊維産業の振興への配慮、工業排水処理費用の負担軽減、週休2日制を考慮した公共工事工期の設定、JR和歌山駅東口の再開発、女性のキャリアアップ支援に向けた企業の環境整備促進などがあった。
竹田会頭は、資源・エネルギー価格の高騰、人手不足の深刻化などにより、地域経済を担う中小企業・小規模事業者は厳しい経営環境にあるとし、「さまざまな支援策が効果的に活用されるよう、お願いする」とあいさつ。尾花市長は、要望を基に対応を検討する考えを示した。

尾花市長㊧に要望書を手渡す竹田会頭
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