まるで一面の銀世界 生石高原のススキ見頃

関西有数のススキの名所、和歌山県紀美野町と有田川町にまたがる生石高原では、一面に輝く穂が見頃を迎えている。

標高870㍍に位置する約27㌶の高原にススキが群生しており、開いた白い穂が太陽に照らされて輝き、風に揺られて波のようにうねる様子が見られる。

天気が良い日の日中、穂は強い日差しに照らされ、白色に染まる。日没前には夕陽に照らされ、辺りは黄金色に包まれる。

17日、訪れた人は高原のデッキからススキを見渡したり、高い岩から景色を見下ろしたり、輝く穂を写真に収めたりして楽しんだ。人気の写真スポット「火上岩(ひあげいわ)」では、順番に撮影する人たちの姿があり、にぎわっていた。

5人組のグループで和歌山市から訪れた竹本修造さん(66)は、ススキのシーズンに初めて来たと言い、「雪が降ったかのような銀世界が広がっていて、想像以上です。こんなきれいな景色は見たことない」と笑顔で話した。

ススキは11月上旬まで楽しめるという。シーズン中は駐車場が満車となり、アクセス道路では渋滞が発生している。紀美野町は、対面通行や運転に十分注意するよう呼びかけている。

 

日差しに照らされ輝くススキの穂(17日)

 

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