精巧な紀州民芸盆栽 県公館で作品展示

和歌山県紀の川市の紀州民芸盆栽作家の櫻井榮子さん(82)が主宰する「第80回 花と心のたび展」が和歌山市和歌浦中の県公館で29日まで開かれている。

櫻井さんと研究生11人の紀州民芸盆栽とアートフラワーの作品約180点が並ぶ。

紀州民芸盆栽とは紙や布、ワイヤーなどのさまざまな材料を使い、樹木や草花の形を創作したもの。顔料で丁寧に染め上げ、一つひとつ形を作り、全て手作業により精巧に仕上げた力作が並んでいる。

日本庭園を見渡せる和室にはボタン、フジなど色鮮やかな花や、熊野杉など重厚な盆栽、那智大社の火祭りで使用するたいまつの土台を花台に利用した作品を展示。洋室には、ビロード、サテン、シルクなどを使い、色鮮やかな花を表現したアートフラワーの大作が並ぶ。

櫻井さんの長女・南天うめおさんの色鉛筆画も展示。午後1時半と2時半にはボーカルとウクレレの演奏もある。

櫻井さんは「この日のために頑張って作った作品を、すてきな庭園と共に心ゆくまで楽しんでほしい」と呼びかけている。

午前10時から午後4時まで。問い合わせは櫻井さん(℡090・2287・1996)。

精巧に作られた花や盆栽が並ぶ

精巧に作られた花や盆栽が並ぶ

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