TGC再び和歌山で開催 来年2月3日

国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」が来年2月3日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれることが決まった。ことし2月に続き2年連続の開催となる。30日に実行委員会が会見で発表し、スペシャルゲストとして、モデルの新川優愛さんが白浜の海をイメージした青いドレスで登場。「関西の開催で私たちも元気をもらいたい。SDGsを中心としたショー、和歌山ならではのショーになる。楽しんでもらう一日になれば」と期待を寄せた。

TGCは「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年からファッションショーを中心に年2回のイベントを展開。

15年からは「地方創生」を掲げ、福岡県北九州市を皮切りに、富山、広島などの地方都市で開催し、各地域の魅力を全国に発信する一方、地方で「東京の最先端」を体験し、経験できる場を提供してきた。

関西初開催となった前回は、丸編みニット生地生産量全国第1位の県が誇る丸和ニットのアイテムを発信するショーや、県在住や出身の和歌山モデルが人気モデルたちと共演を果たしたステージを披露。総体感人数139万6000人、経済波及効果は約23億7300万円と試算され大盛況だった。

会見にはTGCを企画・運営する㈱W TOKYO地方創生管掌役員でTGC実行委員会の辻本優一さんをはじめ、TGC和歌山推進委員会の鳴海禎造会長、岸本周平知事、尾花正啓市長、プラチナパートナーを務める㈱オオミヤの出水孝典社長ら5人が出席した。

今回から県が初共催することとなり、参加理由に岸本知事は、「障害のある人やLGBTなどとのユニバーサルの共生社会」、「バックヤードのケータリングでの県の経済の活性化」、「全県民が一体となり楽しめる、紀南、紀中での無料パブリックビューイングの開催」の三つを挙げ、「県が目指すユニバーサル共生社会にコミットしたい」と話した。

辻本さんは「イベントを通じて交流人口の拡大や地場産業のPRなど、前回以上の盛り上がりを地域の人とつくりたい」とあいさつ。尾花市長は「前回は会場が揺れるような若い人の大きな熱量を感じた。ファッションから地方創生につながるイベントになれば」と歓迎した。

TGC WAKAYAMA2024のテーマは「WithPRIDE」。地元の若者が和歌山の魅力を再発見し、自信と誇りを持ってもらえるステージを目指す。

前回に引き続き和歌山モデルオーディションの開催の他、障害の有無や性別に関わらず県内在住者を対象にしたオーディション、キッズオーディションが行われる。

キービジュアルは、世界的アーティストの天野喜孝さんが手がけた。和歌浦の夕日やミカンなど和歌山らしさを盛り込んでいる。

イベント当日は、新川さんの他、アリアナさくらさん、安斉星来さん、岡崎紗絵さんら人気モデルが出演する。

チケットは、11月4日午前10時から10日まで市民向けに先行販売する。一般販売は12月23日から。

左から鳴海さん、岸本知事、辻本さん、新川さん、尾花市長、出水社長

左から鳴海さん、岸本知事、辻本さん、新川さん、尾花市長、出水社長