地域と学校の連携も 小倉地区文化まつり

第31回「小倉地区文化まつり」が29日、和歌山市の小倉小学校の運動場と体育館で開かれ、地域住民を中心に大勢でにぎわった。

実行委員会(委員長=中畔克己連合自治会長)が主催。コロナ禍前と同じ状況での実施となった。

今回は、地域と学校で子どもたちを育てる「コミュニティ・スクール」を推進しようと、同小学校の全児童がまつり運営に関わり、日曜参観も兼ねて行われた。

低学年はオープニングの式典でダンス出演し、中学年は地元の農家や店舗協力のもと、育てた野菜や企画開発に関わったクッキーを販売。高学年は茶席や会場内放送の手伝いなどでまつりを支えた。

このうち3年生の2クラスは、学校に隣接する畑で種まきし、この日の朝に自分たちで収穫したばかりのリーフレタスをはじめ、ブロッコリー、ダイコン、ホウレンソウ、コマツナを各100円で販売。「野菜いかがですか」などと元気な声で呼び込みをすると長い行列ができ、児童たちは会計や接客に大忙しだった。

同校の嶋田裕子校長は「子どもたちはいつも以上に生き生きとした表情。きょうに至るまでの準備の中でも、まつりがコミュニケーションの一つになり、地域の方とのつながりが深くなったように感じます」と話していた。

運動場には各種団体の模擬店が並び、体育館では和太鼓や大正琴などのステージ発表の他、地域の児童や生徒、公民館活動の作品を展示。宮本静さんの演歌ショーもあった。

収穫したばかりの野菜を販売する児童たち

収穫したばかりの野菜を販売する児童たち

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