伝統引き継ぎ未来へ 宮小が150周年祝い式典

ことしで創立150周年を迎えた和歌山市秋月の宮小学校(田中いずみ校長)は11日、同校体育館で記念式典を行い、児童たちが合唱やダンスなどを発表。同校関係者や児童の保護者、地域の住民らが、節目を盛大に祝った。

同校は1873年6月1日、名草郡秋月村に秋月小学校と称して創立。1935年に鳴神小学校と合併するなどし、47年4月1日に現在の校名となった。82年に現在の住所に校舎を移転。地域との関わりを大切にしながら、現在は約600人の児童が学んでいる。

式典には6年生97人と来賓22人らが出席。発表では、低学年から順に各学年の全校児童の発表を、保護者や地域住民ら1000人以上が見守った。

式典で、田中校長(59)は、「本校の長い歴史と良き伝統は、保護者や卒業生、地域の皆さま方が寄せてくださる愛情の賜物(たまもの)」などとあいさつ。

同市教育委員会の阿形博司教育長は、同校の学校図書館教育の取り組みなどを評価。「地域に根差した教育活動で、未来の和歌山市を担う、生きる力を備えた子どもの育成をお願いする」と呼びかけた。

児童を代表し、6年3組の石河悠(はる)さんが、運動会などの小学校生活の思い出を振り返り、「先輩方が築き上げてきた伝統を引き継ぎ、未来につないでいく」と力強く決意した。

1年生は「Happy Birthday」の曲の歌詞の一部を「ハッピーバースデーディア宮小学校」として歌い、2年生は、国語科で学習する「にゃーご」をミュージカル風に披露。3年生は「モチモチの木」の群読、6年生はダンスや合唱を発表するなどし、会場は笑顔に包まれた。

同校では記念事業として、130周年の際に当時の児童や教職員が埋めたタイムカプセルを5月20日に開封。作文や20年後の自分への手紙が掘り出され、その際の様子も、この日のスライドショーで紹介された。

創立150年を記念して児童が発表

創立150年を記念して児童が発表

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