災害時のラジオ継続 和歌山放送と和石が協定
㈱和歌山放送(和歌山市湊本町、中村榮三社長)と石油販売業の㈱和石(同市永穂、大岩德成社長)は10日、大規模災害などで停電した際もラジオ放送を継続できるよう、非常用発電機などに使用する燃料を優先的に供給する内容の災害協定を締結した。
30年以内の発生確率が70~80%とされる南海トラフ地震や頻発している風水害などに備え、災害時の重要な情報源となるラジオ放送を安定して続けられるようにすることが目的。
協定の締結式は和歌山放送本社で行われ、中村社長と大岩社長が協定書に署名した。
和歌山放送は大規模災害に備え、すでに車のガソリンについて県石油商業組合と、食料・日用品について㈱オークワと協定を締結。中村社長は、今回の協定でさらに備えが強化されるとし、「災害時の県民の安心・安全を目指す現代の〝稲むらの火〟として、皆さまの命を守れるような放送を心がけてまい進していく」と決意を述べた。
大岩社長は「災害時にはしっかり燃料を配達しなければならない。緊急連絡網を作っており、大小20台のタンクローリーの機動力を生かし、役立つよう頑張りたい」と話した。
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