音楽で活気を 大桑文化奨励賞2人が共演

公益財団法人大桑教育文化振興財団(大桑弘嗣理事長)は、2023年度大桑文化奨励賞の表彰式と、文化、教育、スポーツ活動に対する援助の目録贈呈式を21日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で行った。文化奨励賞に選ばれた同市のクラシックギター演奏家・金谷幸三さん(57)と、和歌山大学教育学部准教授でユーフォニアム奏者・小寺香奈さん(46)が講話し、クラシックギターとユーフォニアムのセッションを披露した。

同財団は㈱オークワの創業者・大桑勇が1993年に設立。文化、芸術分野で優れた活動に取り組む、県にゆかりのある人に贈る同奨励賞をはじめ文化活動の援助、毎年、県内スポーツ選手への競技力向上に関する援助や奨学金給付、市町村対抗ジュニア駅伝競走大会援助、学校への図書寄贈などの援助を続けている。

本年度は46人の大学生と6人の高校生のスポーツ選手への奨学金や、団体、個人、学校などへ総額約2700万円の援助や寄贈を行った。

式典で大桑理事長は、ことしで財団設立30周年を迎え、これまでに給付した奨学金の総額が5億8000万円に上ることなど、地域に根差した財団の活動を紹介。来年度から奨学金が月3万円から5万円に増額することにふれ、「30周年を機により充実した援助を目指したい。これからも皆さまの声に耳を傾け地域社会に貢献していきたい」とあいさつ。本年度の受賞者、援助対象者の取り組みをたたえ、賞状や目録を手渡した。

児童のギタークラブなど早期教育にも尽力する金谷さんは、「今は楽器をする人も高齢化。たくさんの子どもたちにギターの音を聞いてもらって、クラシック、ロック、ジャズ問わず、気軽にギターを背負った人が歩くまちの風景を取り戻したい」と話し、映画「ひまわり」のテーマと「禁じられた遊び」などの名曲を演奏した。

4歳と小学1年生の2児の母でもある小寺さんは、現代音楽の研究をライフワークに大学准教授として活動している。「音楽を通して地域とつながりたい。和歌山をもっとコミュニティアートのあるまちにしたい」と話し、研究内容の一つでもある特殊奏法を取り入れた、オリジナルのオークワテーマソングなどを演奏した。

最後に2人のクラシックギターとユーフォニアムによるセッションがあり、アストル・ピアソラ作曲の「忘却」が奏でられた。

共演する金谷さん㊨と小寺さん

共演する金谷さん㊨と小寺さん