災害時に受け入れ 和市が医療系2大学と協定

和歌山市は24日、市内にキャンパスがある宝塚医療大学(岸野雅方学長)、和歌山リハビリテーション専門職大学(寺下俊雄学長)と、大規模災害時に帰宅困難者の一時滞在場所として大学施設の提供を受ける協定を締結した。

大規模災害時は、交通機能の寸断などにより、多くの帰宅困難者が発生する事態が想定され、受け入れ施設の確保は重要な課題。宝塚医療大和歌山保健医療学部は中之島、リハビリ専門職大は湊本町と、いずれも交通機能などが集中した市中心部に位置し、2大学の協力により、帰宅困難者対策の前進が見込まれる。

協定に基づき、2大学は教室や図書館、トイレ、エントランスなど施設の一部を提供し、帰宅困難者が一時的に滞在できるようになる。

締結式は市役所で行われ、尾花正啓市長と岸野学長、寺下学長が協定書に署名した。

尾花市長は「市として防災体制を強化する中で、一時滞在を受け入れてもらえることは大変ありがたい」と感謝。寺下学長は「市民にお返しをする良い機会を頂いた。最大限の協力を惜しまない」と述べ、岸野学長は「協定は災害が起こったときの備えになる。医療を目指す学生が市民のお役に立つようにとも思っている」と話した。

 

協定書を手に(左から)岸野学長、尾花市長、寺下学長

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