森林保全の看板除幕 島精機が天野の里山で

㈱島精機製作所(和歌山市坂田、島三博社長)は25日、森林保全活動に取り組んでいる高野山麓の「シマセイキ 天野の里山」(かつらぎ町下天野)で、活動箇所を案内する看板の除幕式と記念植樹を行った。

同社は、県が企業や団体に県内の森林保全への協力を呼び掛けている「企業の森」事業に参加し、2019年12月から10年間、同所の1・91㌶の民有林で活動中。これまでの12回の活動で、ヤマザクラやヤマモモ、シバグリ、クルミを計385本植え、下草刈りなどに社員ら延べ113人が参加してきた。普段の管理は同町森林組合が行っている。

活動開始直後にコロナ禍となった影響で看板設置のセレモニーはこれまで見送られ、4年越しの開催となった。社員や同組合員ら約40人が出席し、来賓として船富由紀県伊都振興局長、中阪雅則町長、森林を所有する天野自治区の竹原幸紀区長、同組合の岡淳代表理事組合長が祝福した。

島社長と4人の来賓の手で除幕された看板は、高さ1・9㍍、幅1・6㍍で、島社長と社員が毛筆で「シマセイキ 天野の里山」と手書きしている。

看板の近くには、シンボルツリーとして日本原産のサトザクラの一種、黄緑色の花を咲かせることで知られるギョイコウが植えられた。

島社長は「日本は森林資源が豊富だと実感している。孫子の代まで育てていくため、森をますます発展させていきたい」と話した。

式典の後、社員の手でシバグリ60本、ヤマザクラ60本が新たに植樹された。

 

除幕された看板の前で島社長(中央)ら