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「パパ活」サイトに流用　県のGoToEatドメイン

コロナ禍の飲食店応援事業「Ｇｏ　Ｔｏ　Ｅａｔ」で開設された都道府県別のドメイン（インターネット上の住所）が第三者の手に渡り、別のサイトに流用される事例が全国で発生し、和歌山県で使われていたドメインは、いわゆる「パパ活」の情報サイトとなっていることが分かった。ドメインは農林水産省の委託を受けた民間事業者が取得し、県の管理ではなかったが、岸本周平知事は２８日、「県の公的なドメインが悪用されたことについて、県民の皆さまに心からおわび申し上げる」と陳謝した。

公共機関が使用していたドメインは、多くのアクセスが見込まれ、検索エンジンで上位に表示される可能性も高いことなどから、オークションなどで高額で取り引きされる場合が多い。「Ｇｏ　Ｔｏ　Ｅａｔ」のドメインも、事業終了後に第三者が取得し、デートなどの見返りに金銭をもらう「パパ活」や、オンラインカジノ、カードローンなどのサイトに転用される事例が見つかっている。

県が管理するサイトから旧「Ｇｏ　Ｔｏ　Ｅａｔ」のドメインへのリンクなどは全て削除されているが、事業に関わった団体などのサイトにリンクが残っている場合があるため、県は注意を呼びかけている。

総務省から県には１０月、注意喚起の連絡があり、県が使用したドメインは悪用を防ぐため、事業終了後も一定期間は保持することなどを促しているが、ドメインの保持には費用がかかり、使用しないドメインに維持費を計上し続けることになる問題もある。

今回のドメインは県が管理していたものではなかったが、岸本知事は、県が今後使用するドメインについては、転用されない契約にするなどの対応をする考えを示した。