和歌山市議会開会 線状降水帯対策など補正

和歌山市議会12月定例会が5日、開会し、市当局は総額1億2202万3000円を増額する2023年度一般会計補正予算案を含む議案24件などを提出した。

開会あいさつで尾花正啓市長は、いまだ残るコロナ禍や物価高騰などの影響で、依然として市民生活が好転しているとはいいがたいとの認識を示し、「国の経済対策事業も活用しながら、引き続き、積極的に対策を講じていく」と話した。

一方で、大規模イベントや地域のさまざまな活動などが制限なく再開されるようになり、「地域の方々や民間の事業者がコロナ禍からの脱却の原動力になる事例が増えている」と述べ、公民共創の推進に意欲を示した。

補正予算案の主な事業は、6月2日に発生した線状降水帯により亀の川が氾濫し、浸水被害が出た名草地区の排水ポンプ設備の強化に1696万円など、災害対策に計5936万円を計上する他、旧中之島保育所を地域交流拠点施設に整備する事業に2000万円、保育士の負担軽減のため、清掃や給食の配膳などの周辺業務を行う人員の雇用を補助する事業の拡充に620万6000円などが盛り込まれている。

12月議会は22日までの18日間。7、11、12日に一般質問、13~15、18、19日に常任委員会を予定している。

開会のあいさつをする尾花市長

開会のあいさつをする尾花市長

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