ブレイザーズが連覇 後期日本卓球リーグ

日鉄物流㈱の卓球部・日鉄物流ブレイザーズ(和歌山市湊)は、愛媛県松山市の県総合運動公園体育館などで行われた、後期日本リーグの男子1部団体戦で7戦全勝を収め、2年連続の後期優勝を果たした。創部50年の節目に、全日本実業団選手権優勝に次ぐ、大きなタイトルを手にした。ブレイザーズは9、10日、前後期で優秀な成績を収めた4チームがトーナメント形式で争う、JTTLファイナル4に出場し、3年ぶり2回目の優勝を目指す。

後期日本リーグの男子1部団体戦は10、11月に行われた。ブレイザーズは昨年、6勝1敗で後期初優勝。ことしはブレイザーズ、協和キリン、シチズン時計、日野キングフィッシャーズ、クローバー歯科カスピッズ、リコー、ケアリッツ・アンド・パートナーズ、関西卓球アカデミーの計8チームが出場し、総当たりのリーグ戦形式で行われた。

ブレイザーズは杉井孝至監督(55)の下、松下海輝主将(30)、藤村友也選手(29)、定松祐輔選手(28)、一ノ瀬拓巳選手(25)、髙見真己選手(24)に、ゴールド選手枠の田中佑汰選手(23)を加えて戦った。

3連勝で迎えたケアリッツ戦では、藤村選手は元日本代表の丹羽孝希選手(29)と対戦。コースをうまく狙い、積極的なプレーでフルセットの激戦を制した。チームは3―2で勝利し、杉井監督は「チームが勢いづき、次の勝利につながった」と話す。

5試合目は宿敵のシチズン戦。田中、藤村、髙見各選手がシングルスで勝ち、3―1で勝利を収めた。

大会を通して髙見選手は最高殊勲選手賞、藤村選手は優秀選手賞を獲得した。

杉井監督は声援も後押しになったと言い、「目の前の1戦に勝つことだけを考え、練習の成果を各々が出し切れた」と振り返った。課題としていた精神面も成長。全日本実業団選手権の優勝も大きな自信になったという。

松下主将は「全勝優勝は去年以上にうれしい。簡単な試合はなかったが、強い相手にも諦めずに戦い、接戦を踏ん張ることができた」と話した。

ファイナル4は岐阜県岐阜市の岐阜メモリアルセンターで開催。年間総合2位のブレイザーズの他、協和キリン(年間総合1位)、シチズン時計(同3位)、リコー(同4位)が出場。ブレイザーズは初戦でシチズン時計と戦う。

ブレイザーズは昨年、ファイナル4で準優勝。杉井監督は優勝に向け、ダブルスの勝利とチームワーク、戦術面が重要とし、失点した場面の研究などに重点を置くといい、「準優勝の雪辱を果たせるように頑張りたい」と話している。

松下主将は「ことしは勝ち切れるように頑張りたい。対戦相手をイメージしながら練習し、1点でも多く取れるようにしたい」と意気込んでいる。

後期日本リーグを制したブレイザーズの皆さん(卓球レポート/バタフライ提供)

後期日本リーグを制したブレイザーズの皆さん(卓球レポート/バタフライ提供)

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