プレミアム付き商品券販売へ 和歌山市
和歌山市は、物価高騰の影響を受けている生活者や事業者を支援し、市内の消費を促すため、スマートフォンで使えるデジタル形式のプレミアム付き商品券を販売する。11日、関連費用を計上した補正予算案を市議会に提出。3月ごろの申し込み開始を目指し、利用期間は3月下旬から8月下旬を予定している。
市のプレミアム付き商品券は、コロナ禍の事業者支援で昨年度に販売した「わかやまペイ」以来。今回は、市民を対象に、1口6500円分を5000円で販売するデジタル商品券(プレミアム率30%)を30万口発行し、購入は1人あたり4口まで。
前回のわかやまペイでは、デジタル型45万口への申し込みが110%に対し、非デジタル型19万口への申し込みは24%にとどまったことから、今回はデジタル型のみとした。
デジタルに苦手意識を持つ市民にも利用してもらうため、申し込みを手伝うサポートデスクを、コールセンターや支所・連絡所などの窓口に設ける予定。
事業費は5億8602万4000円を計上。市議会で補正予算が成立すれば、事業者の選定、契約などの準備を速やかに進める。
尾花正啓市長は「物価高騰はなかなか落ち着く様子が見えず、市民の生活は厳しくなっている。できるだけ多くの方に応募してもらいたい」と話した。
11日に追加された補正予算案は、一般会計、特別会計を合わせて57億3567万6000円。プレミアム付き商品券の他、物価高騰対策では、住民税非課税世帯に対する7万円の追加の現金給付を行うため、37億7150万円を計上している。
また、国の経済対策補正予算を活用し、本脇、磯の浦両地区の地籍調査の推進、道路施設の整備や老朽化対策、永山川の改修工事などに14億2242万3000円を盛り込んでいる。
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