県景況2カ月ぶり改善 帝国データ調査

帝国データバンクによる11月の景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は、全国が2カ月連続改善の44・8(前月比0・1㌽増)、和歌山県内は2カ月ぶり改善の45・2(前月比2・8㌽増)となった。

全国のDIは、10業界のうち4業界で改善。個人消費関連は低調だったが、堅調な自動車関連やインバウンドをはじめとする観光需要が下支えし、業界や地域によって二極化傾向が鮮明となった。

業界別の数値を見ると、「製造」が41・6(前月比0・5㌽増)、「建設」が47・8(同0・3㌽増)でいずれも2カ月連続の改善、「サービス」は50・8で横ばい、「小売」が41・2(同0・7㌽減)で2カ月ぶりの悪化などとなった。

県内DIの全国順位は14位、近畿2府4県では2位。近畿のDI(44・1)、全国のDIをともに上回った。

規模別では、大企業は45・2(前月比4・8㌽減)に悪化したが、中小企業は45・1(同3・3㌽増)、小規模企業は47・0(同4・1㌽増)に改善。業界別では、「製造」「小売」「運輸・倉庫」などが改善し、「卸売」「サービス」は悪化した。

先行きの見通しは、3カ月後が46・5(前月43・6)、6カ月後は46・7(同45・0)、1年後は45・7(同45・4)でいずれも前月より改善となった。

同社は県内景況について、「製造」「小売」「運輸・倉庫」などの業界の一部企業に受注や顧客が集中している面があるようだとし、先行きについては一過性か持続的なものか不透明感が強く、「明るい話題が継続するか観察が必要」としている。

調査は11月16~30日にインターネットで行い、対象2万6972社(県内256社)のうち1万1396社(同86社)が応じ、回答率は42・3%(同33・6%)だった。

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