市民が動画で魅力発信 紀の川市が養成塾

身近な魅力を発信する手段を市民に身に付けてもらおうと、紀の川市が約半年間にわたって開いてきた「きのかわ市民クリエイター養成塾」の第1期講座が、このほど全日程を終えた。トップクリエイターらを講師に、動画制作とフォトライターの2コースで実践的に学んできた市民らは、おすすめの市内のスポットをユー・チューブに投稿する動画などを作った。まとめた映像や記事は市のウェブサイトなどで配信予定。

地域の魅力を発信する人材を育成しようと、同市では初の試み。動画制作は映画や国内外の企業のCM映像を手がける㈱ROBOTの清水亮司さんらが担当した。8~12月に計12回の講座を開き、市民を中心に30~60代の16人が受講。前半6回は縦型動画、後半は横型動画の作り方を身に付けた。

このほど、受講者は学んだ技術を生かして1分間の動画を制作。貴志川線に関するものや、カフェの藤桃庵(同市桃山町)を紹介する動画を作った。完成した縦型動画は、受講者自身でティックトックに投稿。横型動画は市の移住定住に関するウェブサイト「Good Life with Kinokawa」への投稿を予定している。

フォトライターコースは、市の同サイトに関わり、南大阪や和歌山を拠点にするデザイン事務所、㈱スピッカート代表の細尾正行さんらが講師を務め、30~50代の市民14人が受講。7~10月の全8回の講義で、伝わる文章の書き方や写真の撮り方を学んだ。取材を通して、創―HAJIME―cafe(紀の川市粉河)についての記事などを作成。今後、完成した記事は同サイトで順次、掲載される。

市地域創生課の西川洋一郎班長(49)は「魅力的な作品が完成した」とし、「受講者は市に対する熱い思いを伝える方法を真剣に考えてくれた。今後も活動を広げて、市のPRに努めてほしい」と期待を寄せている。

 

動画を編集する受講生(紀の川市提供)

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