旧市民会館の活用提案 1月に優先事業者決定へ

和歌山市は26日、旧市民会館(伝法橋南ノ丁)の活用に向け、民間事業者2者による企画提案の公開プレゼンテーションを和歌山城ホールで行った。

旧市民会館は1979年7月に開館し、長く市の文化活動の拠点を担ってきたが、和歌山城ホールの開館に伴い、2021年9月末で閉館。敷地面積は9527・01平方㍍、既存の建物は地上4階、地下1階建てで、一部が耐震性能を満たしていない。市は今後の活用事業を民間公募し、ことし11月までの受付期間に、2者が企画提案書を提出していた。

公開プレゼンテーションは、市職員や学識経験者ら8人の審査会委員と約40人の一般参加者を前に、事業者名を伏せ、各20分の持ち時間で行われた。

1者目は、スーパーマーケットを核とし、周辺住民や南海和歌山市駅の利用者らが繰り返し訪れる商業施設とする事業を提案。市堀川の水辺を生かした広場、ドッグランなども設けるとした。

2者目は、ホテルや商業エリアの整備に加え、国際幼児教育施設や国際ホテルマネージメント高等専門学校の誘致による人材育成拠点ともなる活用を提案。既存施設も一部活用するとした。

プレゼンテーション終了後、審査会委員による質疑応答が非公開で行われた。

市は今後、来年1月上旬に優先交渉事業者を決定し、本年度中に基本協定を締結する予定。さらに1年以内に事業契約を締結した後、4年以内に新施設を供用開始する見通し。

公開された企画提案のプレゼンテーション

公開された企画提案のプレゼンテーション

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