10年で一番の高糖度 蔵出しみかんPR隊結団式

全国でも有数の貯蔵ミカンの産地、和歌山県海南市下津地域の「しもつみかん」の消費拡大を図るため、生産者やJAながみねなどで構成する地域ブランド推進連絡会議(岡畑浩二会長)のキャンペーン隊は14日、同市の道の駅「海南サクアス」で結団式を行い、PR活動をスタートさせた。

「しもつみかん」の中でも、2019年2月に「下津蔵出しみかんシステム」として日本農業遺産に認定されたことでも知られる「蔵出し(貯蔵)みかん」が出荷時期を迎え、同会は全国各地へ出向いてキャンペーン活動を行う。

サクアスでの結団式は初めてで、岡畑会長は「ここ10年の中で一番糖度が高い。農家が丹精込めて栽培したミカンを全国の人に届けたい」と意気込む。

蔵出しみかんは、温州ミカンの晩生を蔵で1~3カ月寝かせたもの。蔵で寝かすことで、水分が約3%抜け、糖度が凝縮。味が濃くまろやかになるという。

JAながみね撰果場の年明けのミカン出荷量は約3000㌧を予定しており、前年(約3400㌧)より少ないが高値で推移しているという。

結団式には、神出政巳市長や関係者ら約30人が出席。「しもつみかん」のマスコットキャラクターの紀伊国屋ぶんちゃんと同市マスコットキャラクターの海ニャンも参加、活動の志気を高めた。

神出市長は「本当においしく仕上がっている。地域ブランド推進連絡会議を先頭に力いっぱい、キャンペーンを行いたい」とあいさつ。

その後、来場者に、蔵出しみかんを配り、ことしの仕上がりを味わった。30代の女性は「いつもは田辺のミカンを食べていて、初めて蔵出しみかんを食べた。甘いだけでなく酸味も感じられコクもあっておいしい。深みのあるくろうと向けのミカンだなって思った。買って帰りたい」と笑顔だった。

キャンペーン隊は、2月11日まで北海道や新潟など全国各地の市場や青果などの卸売会社、各地のスーパーに訪問し販売促進活動を行う。

消費拡大へ意気込むキャンペーン隊

消費拡大へ意気込むキャンペーン隊

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