韓国のアーチェリーメダリスト 高校生と交流

和歌山県アーチェリー協会は13、14の両日、紀の川市貴志川町の貴志川高校と貴志川体育館で、韓国のプロ選手との交流事業を行った。県内の高校生らが参加し、2016年のリオデジャネイロオリンピック金メダリスト、李承潤(イ・スンユン)選手(28)ら4人と合同で、練習や試合を実施。参加者は憧れの選手から直接の技術指導を受け、目を輝かせていた。

県や国内選手の技術力を高めることなどが目的。昨年8月には県内の選手が韓国の光州広域市を訪れるなど、同協会は2004年から同市の選手らと交流を続けている。

今回は同市南区庁チームの、李選手、崔敏俊(チェ・ミンジュン)選手(25)、ジョンダウォ選手(24)、李東䪸(イ・ドンミン)選手(22)が来和。2021年の東京オリンピック銅メダリスト、武藤弘樹選手(26)ら、国内のアスリートも参加した。

13日には貴志川高校の体育館で合同練習会が開かれた。県内の高校生を中心に神奈川県や福井県などの小学生から28歳までの約50人が参加。参加者らは韓国人選手と共に3人制の団体戦などを行った。翻訳アプリなどを用いて、韓国人選手から直接の技術指導も受けた。

初めて来和した李承潤選手は、「日本人選手は明るく、アーチェリーが好きだと感じた。この気持ちをなくさずに楽しく競技を続けてほしい」と話した。

団体戦で李承潤選手とチームを組んだ県立和歌山高校アーチェリー部の2年生、西村碧さん(17)は、「(李承潤選手は)すごく打ち方がきれいで体格も良かった。フォームなどを見習いたい」と話した。14日には貴志川体育館で2回目となる交流記念大会が開かれ、韓国の4選手と約70人の日本人選手が熱戦を繰り広げた。

李承潤選手(右から2人目)と並んで矢を放つ参加者

李承潤選手(右から2人目)と並んで矢を放つ参加者

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