多彩なにじみに心弾む 夢ロゴアート展

カラー筆ペンを使い、水のにじみを利用して絵や言葉を描く「夢ロゴアート」の作品展が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

主催は阪南市を中心に和歌山市伊太祈曽などで同アートのインストラクターを務める田中君代さん(61)。

にじみの出やすい特殊な紙に、カラー筆ペンで点や線を描き、水をたらすとにじみが出る。そのにじみを使って、花や虹、動物を描いて言葉を添える。田中さんによると、同じ色を使っても、その時の水分量などでにじみ具合が都度違う、一期一会のアートという。

田中さんらインストラクター3人と、和歌山教室虹の会、阪南滲みアート教室の生徒7人の作品30点以上が並ぶ。中には辰(たつ)年にちなみ、竜のデザインや、「寿」、「夢かなう」と思い思いに言葉を書いたものも見られる。

田中さんが夢ロゴアートを始めたのは48歳の時。義母が病気の宣告を受け、数カ月で亡くなったことがきっかけで、家事や育児の毎日の中で自分が本当にやりたいことをしたいと、以前から興味のあったカラーセラピーを学ぶ延長で同アートに出合った。「豊かな色彩に囲まれて色で遊ぶのはワクワクするし心から癒やされる。昔は筆不精だったが、今、その時にしか出合えないにじみのデザインに言葉を添える作業は本当に楽しいし、心が豊かになる」と田中さんは話している。

午前10時~午後7時(最終日は3時)。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

 

講師の田中さん㊧と塩田恭子さん

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