天石東村の一行書 県書道資料館で展示

和歌山市出身の書道家・天石東村(1913~89)の初公開の書を含む「東村の一行書 流動美の世界」が、同市西汀丁の県書道資料館(天石東村記念ホール)で開かれている。11月30日まで(4月15~30日は展示を中断)。

天石氏は、和歌山師範学校を卒業後、県立和歌山高等女学校教諭、桐蔭高校教諭、和歌山大学講師、奈良教育大学教授を歴任した。1948年に県書道教育連盟を結成し、県内の書道教育を全国屈指の水準に引き上げるとともに、小・中・高校生の書道教科書の執筆にあたるなど書道教育に尽力。日展で特選2回、61年には日展審査員となり、72年に日展文部大臣賞を受け、書道界で確たる地位を築いた。

今回、初公開の横大額1点と額装作品12点、小品4点が展示されている。

併設展示として、孔子廟堂碑、封龍山頌などの中国古典折帖拓本6点、九成宮醴泉銘、集字聖教序の東村書折帖、篆刻印・水差し8点も並ぶ。

午前9時~午後5時。日曜・祝日は休館。観覧料は大人300円、小・中・高生200円。障害者と介護者1人は無料。問い合わせは同館(℡073・433・7272)。

 

展示されている額装作品

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