cocoさん初絵画展 和歌山市民図書館

和歌山市出身のイラストレーターでアーティスト、cocoさんの初めての作品展「COLORS」が29日まで、同市屏風丁の市民図書館2階イベントスペースで開かれている。

cocoさんは大学を卒業後、市内の小学校で教諭として勤務。教諭時代から「何かに挑戦したい」との思いを持ち続けていたという。

2022年11月、知人からステッカーの絵を描いてほしいと依頼された。絵は、幼少の頃に好きで描いていた程度だというが「やってみよう」と思い、初めてデジタルアートで人物のイラストを描いた。

その絵が好評でイラスト制作の依頼が増え、「絵で生きる選択もありなのかも」と思い始めた。

23年5月、偶然訪れた喫茶店で同市の画家、寺本拓郎さんの展示会があり、寺本さんと話すうち「一緒にライブペイントをやってみないか」と誘いを受け、抽象画も描くようになった。

ライブペイントを終え「自分の思いや感情をありのままキャンバスにぶつければいいのだ」と心が動き、アーティストとして活動することを決意。

その後、cocoさんは、英語が得意なことから、ゲストハウスでの通訳を依頼され那智勝浦町へ。「このままここで働かないか」と言われ昨年9月に移住。現在は同町のゲストハウス「WhyKumano」でスタッフとして働きながらアーティスト活動も行っている。

初めての展示会は、寺本さんの作品も並ぶ2人展。10㌢四方や直径1㍍の円型の作品など、cocoさんの17点と寺本さんの9点が並んでいる。

cocoさんの作品は、那智の海や空からインスパイアされた淡い水色などが中心、寺本さんの作品は濃色の色使いが魅力な抽象画。2人の個性を感じられる作品が楽しめる。

自由度が増すと思い、木材で自作した丸いキャンバスに描いたものや、2人がライブペイントで仕上げた作品も見ることができる。cocoさんは「展示会は人が運んでくれたご縁でできた。絵を見て何かを感じてもらえたら。私の分身を楽しんでください」と話している。

また、図書館1階では、スマホケースやバッグなど、cocoさんの作品をグッズした商品も並ぶ。

午前9時~午後9時(最終日は5時まで)。cocoさんの来場予定はインスタグラム(coco____2022)で確認できる。

 

「絵は分身です」と笑顔のcocoさん

 

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