1年間の芸術の集大成 県文で桐蔭展

和歌山県立桐蔭中学・高校(和歌山市吹上)の生徒が、芸術分野の授業や部活動で1年間に制作した作品を展示する「桐蔭展」が11日まで、同市小松原通の県民文化会館1階展示室で開かれている。

中学1年生から高校2年生までの生徒が美術、書道、家庭、華道、写真などの作品、800点以上を出品。学校の生活風景や歌、楽器演奏の音楽発表会を紹介した映像展示もある。

大展示室は、書道や写真を中心に紹介。書道部員らが書いた、古典の臨書や創作もの、商品化もされた「紀伊万葉かるた」で生徒がかな書きした取り札も見ることができる。

古典の書に隷書体で挑んだ、高校2年で同部長の的場希帆さん(17)は、「学校生活最後の展示になるが、好きな古典で新しいことに挑戦できた。みんなの個性を見てほしい」、力強い書を題材にした副部長の玉置未桜さん(17)は、「中学の頃から好んで書いてきた作品だが、集大成として良い字が書けた」と話した。

中展示室では、水彩画、油彩画、アクリル画などの美術作品などを展示。高校1年生が「今を生きる私」をテーマに、自分の価値観に目を向け、社会へのメッセージを込めて描いた絵にメッセージが添えられている。美術科の神蔵智子教諭は「上手下手よりも、自分に向き合い、思いを伝えることに集中して取り組んだ。価値観や思いを素直に表した作品です」と話している。

午前9時から午後5時まで。問い合わせは同館(℡073・436・1331)。

 

生徒たちの作品が並ぶ会場

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