工場増設で協定 田村薬品工業と県など

総合医薬品製造メーカーの田村薬品工業㈱(大阪市中央区、田村大作社長)が和歌山県橋本市の紀ノ光台工場を増設することが決まり、県庁知事室で5日、県、橋本市との進出協定調印式が行われた。

県によると、同社は「薬のまち」と呼ばれる大阪・道修町に本社を置き、大手製薬企業製品の受託生産や、研究開発した自社製品の製造・販売を手掛ける。受託生産のさらなる増加が見込まれることを受け、医薬品の製造管理、品質管理の世界基準(GMP)に対応した最新鋭の工場を増設する。

工場は敷地面積4万9016平方㍍、延べ床面積2889平方㍍。3年間で正社員11人の雇用を予定し、約29億1000万円を投資する。来年4月の操業開始を予定している。

調印式では、田村社長、岸本周平知事、平木哲朗市長が協定書に署名した。

田村社長は「医薬品の安定供給で国、県に貢献していきたい。地元雇用を増やし、地域から『良かった』と言ってもらえる企業を目指して頑張っていく」と意欲を話した。

岸本知事は「売り上げが増えていると聞いている。健康に関わる医薬品は関心が高く、県民にとっても喜ばしいこと」、平木市長は「世界基準の設備を導入するとのことで大変うれしい。市としても一緒に頑張っていきたい」と話した。

 

協定書を手に(左から)岸本知事、田村社長、平木市長

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