過去最大規模103億円 紀美野町当初予算案

紀美野町は27日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は103億5820万円(前年度比27・8%増)となり過去最大。一般会計と特別会計、企業会計を合わせた予算総額は145億5123万5000円となっている。

町当局は同日開会の町議会定例会に、当初予算案を含む35議案を上程した。

当初予算案は、紀美野中学校開校に向けた統合準備や改修、給食調理場建設、スポーツ公園リニューアル、橋梁(きょうりょう)復旧など大規模事業が重なる予算となっている。小川裕康町長は町議会でのあいさつで、「子どもたちが夢と希望を持ち、健やかに育つことを願い、本年度も子育て、教育のまちづくりを引き続き続けていく」と述べた。


一般会計歳入

個人町民税が定額減税の影響で減収となり、町税全体で6億9675万6000円(前年度比6・8%減)。本年度から大規模事業が継続していくため、繰入金が4億9672万9000円(同44・8%増)の増額で16億492万8000円となっている。

歳入全体の74・8%が依存財源、自主財源は25・2%で、弾力性が乏しい財政構造となっている。依存財源の中でも地方交付税が37・7%を占め、全体で39億円(同2・6%増)を見込んでいる。


一般会計歳出

25年開校予定の紀美野中学校の統合準備や野上中学校の改修、スクールバスの整備などに1億9185万7000円、野上中学校プール跡地に新設する給食調理場新築事業に9億5252万9000円、スポーツ公園リニューアル事業に3億140万4000円などを計上している影響で、教育費が13億7117万5000円(同203・8%増)の大幅増となったことなどが特徴。

新規事業は、道の駅整備事業や海南高校大成校舎の女子野球部設立記念品購入事業、帯状疱疹予防接種助成事業など。

2月町議会は3月21日までの24日間。5、6日に一般質問、8日に産業建設常任委員会、11日に総務文教常任委員会を予定している。

 

あいさつする小川町長

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