山火事想定し訓練 那賀消防らが合同で
那賀消防組合は紀の川市、市消防団と合同で2日、貴志川町の貴志川スポーツ公園ソフトボール場で大規模な山林火災を想定した消火訓練を行った。春季全国火災予防運動(1~7日)に合わせて実施。
各団体の連携強化を図り、火災防御技術の向上と消防体制の確立を目的としている。今回は計32人が参加し、消防車両7台、ドローン1機が使用された。
訓練では、山林火災を発見した通行人からの119番通報を想定し、組合員や消防団が出動。市の職員がドローンを使用した。ドローンによる上空からの映像などを基にした指揮者の指示を受け、組合員と団員は各自放水や一斉放水を行った。
同組合消防本部警防課の山田達也課長(58)は、「各団体の基本的な活動を確認できた。今後も訓練を重ねて連携強化を図っていきたい」と話し、「山火事は消火が簡単ではない。この時期は火災が発生しやすく山火事の危険性が高くなるので、山林での火の取り扱いには十分に注意してほしい」と呼びかけた。
昨年、同組合管内(岩出、紀の川市)での火災は48件。山林火災はなかった。
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