特別賞に「梅と紫蘇」 プレミア和歌山

和歌山県が優れた県産品を選んで認定する「プレミア和歌山」の発表会が4日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれた。特に優れた産品に与えられる審査委員特別賞に、㈱うめひかり(みなべ町)が作った梅干し「梅と紫蘇」が選ばれた。

プレミア和歌山は、安全・安心を重視し、「和歌山ならではのもの」という観点から選定する制度で、推奨品は5年に1度の更新が必要。16回目となる今回は、58事業者の109商品が新たに加わり、64事業者の138商品が更新認定され、推奨品の累計は、449事業者の1333商品となった。

「梅と紫蘇」は南高梅と天然塩、赤紫蘇だけで漬け込んだ甘くない梅干しで、柔らかい皮で梅本来の酸味とフルーティーな香りが特徴。

4日の発表会には同社の他、審査委員奨励賞を受賞した3商品の事業者と、岸本周平知事らが参加し、審査委員会の残間里江子委員長から表彰状が贈られた。残間委員長は「(うめひかり山本将志郎代表の)プレゼンに商品開発や農業継承への思いを感じた。新しい農業への可能性の扉を開いた」と選考理由を話した。

山本代表は「頑張って作った梅が、どこでどのように売られているのか分からず、農家のやりがいにつながらないのが実情。継承するためにも農家と店舗が一緒になって頑張りたい」と話した。さらに、梅農家継承のため、SNSなどで呼び掛け、全国から集まった若者らからなる「梅ボーイズ」のブランドもPRした。

審査委員奨励賞には、梅を3年間熟成させて作った漬物用の床「そのまんま梅の床」(てらがき農園、同町)、南高梅が丸ごと一粒入った、5年保存可能なご飯の缶詰「ウメ缶 どんなときもウメとごはん」(永岡食品㈱、同町)、県産のブドウ山椒などを配合したジンをベースにした梅酒「JAPANESE CRAFT LIQUEUR(ジャパニーズ クラフト リキュール)くまの」(プラム食品㈱、上富田町)が選ばれた。

 

山本代表㊥と残間委員長㊧、岸本知事

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