コロナ前の9割近くに 年末年始県内観光客

2023年度の年末年始(12月30日~1月3日)に和歌山市や旧白浜町など県内の主要観光地7カ所を訪れた観光客数は125万7890人で前年度より7・8%増加し、コロナ禍前の19年度との比較では87・6%と9割近くの水準まで回復した。

調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同本宮町、旧白浜町、那智勝浦町、旧串本町。

7カ所の合計で、宿泊客は9万6610人(22年度比1・8%減、19年度比7・6%減)、日帰り客は116万1280人(同8・7%増、12・8%減)。比較的暖かかった気候の影響もあって日帰り客が増加し、宿泊客数は、一部休業や利用調整をする施設もあったものの、ほぼ前年度並みの微減にとどまった。

7カ所のうち、22年度比で総数が最も増えたのは田辺市龍神村。積雪の影響がなかったことなどから日帰り客が27・1%増の1万790人となり、宿泊客は、休業した宿泊施設もあったことなどで6・6%減の850人だったが、全体では23・8%の増加となった。

和歌山市は、初詣の参拝客の増加などで日帰り客が57万1200人(22年度比9・8%増)に増えた一方、年始に発生した能登半島地震による宴会を伴う宿泊のキャンセル、大型宿泊施設の改修による影響で、宿泊客は1万2900人(同11・0%減)に減少した。

旧白浜町は、大みそかのカウントダウン花火が強風で中止となり、日帰り客が1万4200人(22年度比2・1%減)に減ったが、宿泊客は6万1900人(同0・8%増)と順調に回復が続き、総数はコロナ禍前の19年度と比べて3年連続で9割を超える水準となった。

那智勝浦町は、熊野那智大社の初詣が増加したことなどから、日帰り客が9万6500人(22年度比22・3%増)、宿泊客も団体ツアー客の増加などで1万1200人(同10・9%増)となり、総数で19年度比68・9%まで回復した。

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