夢のスイーツ完成 有功東小2年が考案

和歌山市六十谷の有功東小学校(前田いさ校長)の2年風組28人は、「夢のスイーツを作ろう」をテーマに、ロールケーキやクッキーを考案した。焼き菓子を製造販売する太陽食品㈱(同市六十谷)が優秀なアイデアを選び、14日に同校で試作品をお披露目。自分たちが考えたスイーツが形になり、児童たちは喜びの声を上げた。

2年生の生活科での取り組み。6月から地域のまち探検を行い、どんな人たちが暮らし、どんな場所があるかを学んだ後、9月にそれぞれがさらに知りたい気になるところを再調査。その中で太陽食品を訪れ、松本茂春社長から「自分たちが食べてみたい新しいお菓子を考えてほしい」と声をかけられ、児童らはスイーツを開発することになった。

1月から家で試作するなど試行錯誤を繰り返し、24のアイデアを太陽食品に提出。同社では社内で検討を重ね、三つを選び試作した。

松本社長は「いいアイデアがいっぱいあった。通常の商品開発は半年かかるので、今回は短期間で商品になりやすいものに決めた」と話す。

選ばれたのは緒方紀月さん(8)の虹色のロールケーキ「にじロル」、山本空和(あお)さん(8)の通常より14倍大きい「ビッグロールケーキ」、正木和(ひより)さん(8)のチョコで飾られたクッキー「デコ星キラ~」。

自分たちが考えたものが形になったのを見た3人は「めっちゃきれい! うれしい!」と大喜び。黒板には全員のアイデアが張り出され、ブドウ味のパンを使った「変わった味のホットドッグ」「弟が食べられる小麦粉、牛乳、卵を使わないケーキ」など斬新で個性豊か、優しさが詰まった子どもたちの発想に同社社員らも驚いたという。

松本社長は「いいアイデアがいっぱいあった。商品にはどんな思いで作ったのかというストーリーが大事。みんなはそれを書いてくれた。丁寧に一生懸命考えてくれてありがとう」と児童らに感謝した。

同社からのお礼として、マカロンとクッキーにチョコでデコレーションする体験をプレゼント。全員でビッグロールケーキを試食し、感謝の手紙を松本社長に手渡した。

担任の山岡大祐教諭は「アイデアが実現できると知ったことは大きな自信につながると思う。すてきな良い経験ができた。今後も地域とのつながりを深めていきたい」と話した。

「にじロル」を考えた緒方さん

「にじロル」を考えた緒方さん

 

「デコ星キラ~」を考えた正木さん

「デコ星キラ~」を考えた正木さん

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