和歌山市の活性化を考える 9RCが意見交換

和歌山市内の9ロータリークラブ(RC)が一堂に集い、地区の未来や今後の奉仕活動について話し合うインターシティミーティング(IM)が17日、市内のアバローム紀の国で開かれた。尾花正啓市長を迎え、「ロータリーとして和歌山市の活性化のために何をするべきか」をメインテーマに、活発に意見を交わした。

和歌山中RC(戎敬史会長)がホストクラブとなって開催。和歌山青年会議所、和歌山東南ローターアクトクラブ、慶風高校インターアクトクラブを招き、約160人が参加した。

第1部では、尾花正啓市長が「和歌山市の未来」を演題に基調講演。市の課題を挙げ、経済や観光、防災、子育て支援など、現在進める取り組みを紹介した。

第2部では、9クラブの代表者が社会奉仕活動の予定や方針を発表。内川を中心とした水辺空間の魅力創出、和歌山城や周辺施設の整備、地域防災の強化、児童養護施設の子どもたちの支援など多岐にわたる奉仕活動について紹介した。クラブ単体では予算規模も限られるため、今後は9クラブ合同の奉仕活動を増やしてはどうかという提案も盛り込まれた。

市長を交えた9クラブ代表者によるディスカッションでは、イベントに関して、一点集中的に力を入れてほしいという意見が上がり、尾花市長は「とても大事なこと。和歌祭や港まつり、紀州おどりなどがあるが、県外から人を呼び、できれば宿泊を伴うイベントにしなければと思っている」とし、これまでは各団体との調整で日程の発表が直前になってしまうことが多かったが、今後は開催までに余裕を持って広報できるよう進めているとした。

RCからは、市と9RCが定期的に奉仕活動に関する会合を開いて情報共有することや、全国からの集客を目的に、RCの情報網を生かした魅力発信などを提案。尾花市長は「大変ありがたい。和歌山市が弱い県外への広報など、ぜひ一緒にやらせていただきたい」と応じた。

各クラブの提案に対して賛同を募る投票も実施。和歌山アゼリアRCが選ばれ、IM予算の余剰金が提供された。

 

尾花市長㊧と9RCの代表者が意見を交わした

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